1月のテーマ『食育』の変遷・昭和から平成
空腹を知らない子供達!飲み物、食べ物があふれている生活。
食生活が生活の中心ではなく、食欲を解消するひとつの手段に過ぎなくなった。
10秒めし、サプリメント、栄養補助食品、栄養ドリンク、そしてグルメ講釈。
味わう余裕も無く、ただ、忙しく食する日常。子供たちも忙しく、時間に追われている。
ファーストフードが食事の主流になってきた。「孤食・個食・粉食」コンビニが我が家の
冷蔵 庫。包丁も器も要らない食事(食卓)の風景。
お袋(レトルト)の味。お箱(冷凍)料理。念仏(チーン)料理。健康(?)志向大流行。
体に良い食品ってあるの?健康食品って何?
1960年(昭和35年)日本の食生活が変わった。
インスタントラーメン、レトルト食品、冷凍食品が市場に出回った。
食品添加物が大幅にふえて、色々な物が、色鮮やかに、腐りにくくなった。
マクドナルドの1号店が銀座にオープンしてハンバーガー、コーラが流行。
(初めてコーラを口にした時はなんと辛くて不味い味だったことか、それが
いつの間にか止められない飲み物になり瞬く間に全国の子供たちの間で流行)
東京オリンピック、新幹線の開通、大阪万博、高速道路の整備。
ドライブイン・ファミリーレストランでの食事、急速に食の洋風化(?)が進んだ。
受験戦争と言う競争社会。食べる事より勉強優先。飢餓からの開放。スナック菓子と
炭酸飲 料。そして、1500種類もの食品添加物!
初めて肥満ということが問題に。栄養の不足から、栄養過剰の時代に!
そして、メタボリックシンドロームと闘う21世紀に突入しました。
かつて子供達は、学校からの帰宅途中、道草を喰ってなかなか家にはたどり着かず
母親を心配させたものでした。
一方、子供たちにとっては日が傾きかけると、どこからか夕飯の準備の匂いが
一層食欲をそそったものでした。(家庭の味があった)
近年の調査結果によりますと夫婦共働きが50%を越す勢いで伸びてきています。
また、いつの頃からか核家族といった言葉が定着し、じいちゃん、ばぁちゃんと
一つ屋根の下で暮らす事は無く(核各家族)、学校を終えると家には孤食が用意され
ていて、食べるや否や、塾や、習い事に翻弄する日々が続きます。
(ただ、空腹を埋めるだけ)
平成生まれの親子、家族が誕生しています。食生活の変化、進化?
新たな食文化の形成(私達の食文化は)
変わりゆく『おふくろの味』 『台所の匂い』 『食卓の風景』
ファーストフード、ファミリーレストラン、コンビニ食
回転寿司は和食?現代の食文化の集約が回っています。
食する、味わう事は五感を使い、人間だけが持つ情緒を養う大切な学習の場で
あって欲しいと考えます。そこには会話が存在します。
今はメールでの会話それとも連絡?
(会話とは本来、会って話して表情を感じ、声を聴きコミニュケーションを得るものです)
見て・嗅いで・触って・聴いて・味わって(塩辛さ、酸味、苦味、甘味)
ここまでで皆さんはどの様な光景を浮かべたでしょうか。
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